Webテスト信号ツールについて
ブラウザ上で映像機器・配信系統・ディスプレイの確認に使えるテストパターンを生成します。放送局や映像制作現場で使用される各種テストパターンを、Webブラウザで手軽に表示できます。
⚠️ 重要な注意事項
本ツールはWebブラウザで生成できる範囲の簡易的なテストパターンです。ディスプレイの色空間設定、ブラウザのカラーマネジメント、OS設定などの影響を受けるため、放送用の正確な基準信号ではありません。あくまでも目安・簡易確認用としてご利用ください。正確な校正や放送用途には、専用のテストパターン発生器をご使用ください。
主な機能
カラーバー(放送標準規格準拠)
- SMPTE: SMPTE ECR 1-1978準拠のSVGファイルを表示。SD放送用の標準カラーバー(Rec.601)
- ARIB STD-B28: ARIB STD-B28準拠のSVGファイルを表示。マルチフォーマット対応カラーバー(Rec.709)
- 100%: フルサチュレーションカラーバー。機器の飽和確認用(Rec.709、Canvas生成)
階調パターン
- Stair: ステアーパターン。黒つぶれ/白飛び確認
- Ramp: ランプパターン。バンディング確認
幾何パターン
- Grid: クロスハッチ。幾何歪み、アスペクト比確認
- Check: チェックフィールド。圧縮ノイズ、モアレ確認
その他
- Flat: フラットフィールド。ムラ・ドット抜け確認
- 1kHzトーン: 音声基準信号(-20dB、-18dB、-12dB)
使い方
基本操作
- カラーバーパターンを選択: 「SMPTE」ボタンをクリックして、SMPTE → ARIB STD-B28 → 100% の順に切り替え
- その他のパターンを選択: Stair、Ramp、Grid、Flat、Checkボタンから選択
- 画面比率を選択: 16:9、4:3、1:1、9:16、フルから選択
- 全画面表示: 「全画面」ボタンをクリック、または画面をクリック
- 音声ON: 必要に応じて「Tone OFF」ボタンをクリックして1kHzトーンをON
各パターンの使い方
カラーバーの使い方
カラーバーは、映像機器の色再現性を確認するための基準信号です。放送標準規格に準拠した正確なカラーバーを表示します。
SMPTE(SD放送標準)
- 用途: SD放送機器の色・輝度・黒レベル確認
- 特徴: 75%カラーバー、4パッチ、PLUGE(黒レベル調整用)の3段構成
- 色空間: Rec.601準拠
- 確認項目: 7色の75%カラーバー、黒レベル(PLUGE: -2%, 0%, +2%)
ARIB STD-B28(マルチフォーマット)
- 用途: HD/SD両対応機器の総合確認
- 特徴: 75%カラーバー、75%白、輝度ランプ、PLUGEの4段構成
- 色空間: Rec.709準拠
- 確認項目: 7色の75%カラーバー、0-100%輝度ランプ、PLUGE(-2%, 0%, +2%, +4%)
100%(フルサチュレーション)
- 用途: 機器の飽和・クリッピング確認
- 特徴: 7色の100%飽和カラーバー(White、Yellow、Cyan、Green、Magenta、Red、Blue)
- 色空間: Rec.709準拠
- 確認項目: 各色が飽和せず正しく表示されるか
階調パターンの使い方
階調パターンは、明暗の再現性を確認します。
- Stair: 段階的な明暗で、黒つぶれや白飛びを確認
- Ramp: 滑らかなグラデーションで、バンディング(階調の段差)を確認
幾何パターンの使い方
幾何パターンは、画面の歪みやアスペクト比を確認します。
- Grid: 格子が正しく表示されているか、歪みがないか確認
- Check: チェッカーパターンで、圧縮ノイズやモアレを確認
音声トーンの使い方
- 音量を下げる: 最初は端末の音量を下げてください
- トーンON: 「Tone OFF」ボタンをクリックして「Tone ON」に
- レベル選択: -20dB、-18dB、-12dBから選択
- 音量確認: 音声レベルメーターで基準レベルを確認
注意事項・免責事項
⚠️ 本ツールの限界について
本ツールはWebブラウザで動作する簡易的なテストパターン表示ツールです。以下の点にご注意ください:
- 正確な基準信号ではありません: SMPTEとARIB STD-B28はSVGファイルを表示していますが、ディスプレイの色空間設定、ブラウザのカラーマネジメント、OS設定、グラフィックドライバーなど、多くの要因により色や輝度が変化します
- 放送用途には使用できません: 放送局での正確な校正や、業務用機器の厳密な調整には、専用のテストパターン発生器(ハードウェア)をご使用ください
- 目安・簡易確認用です: 配信前の簡易チェック、色の大まかな違和感確認、機器の疎通確認など、目安としての使用を想定しています
その他の注意事項
- 色の精度: 色は端末・OS・ブラウザの設定により大きく変化します。正確な色再現にはキャリブレーション済みディスプレイが必要です
- SVGファイルについて: SMPTEとARIB STD-B28パターンはSVGファイルを表示しています。ブラウザのSVGレンダリングエンジンにより表示が異なる場合があります
- 音量注意: 音声ONの際は端末音量にご注意ください。突然大きな音が出る場合があります
- 免責: 本ツールの使用により生じたいかなる損害についても、当方は一切の責任を負いかねます
対応環境
- モダンブラウザ(Chrome、Firefox、Safari、Edge)
- デスクトップ、タブレット、スマートフォン
- 全画面表示対応
活用シーン
- 映像機器のセットアップ: 色再現性、輝度レベル、黒レベルの確認
- ディスプレイのキャリブレーション確認: 色の正確性、階調再現の確認
- 配信系統の確認: エンコーダー、デコーダー、変換器の動作確認
- 映像編集環境の確認: モニターの色再現性、階調の確認
- プロジェクターの調整: 色温度、輝度、コントラストの調整
技術仕様(参考)
本ツールは以下の仕様に基づいて設計されていますが、Webブラウザの制約により正確性は保証されません:
- カラーバー規格: SMPTE ECR 1-1978、ARIB STD-B28の仕様に準拠したSVGファイルを表示
- SVGソース: SMPTE、ARIB STD-B28パターンはSVGファイルとして提供
- 100%パターン: Canvas APIで生成(Rec.709色空間を想定)
- その他のパターン: Canvas APIで生成(階調、幾何パターンなど)
あくまでも簡易確認用ツールとして、映像制作や配信の現場でご活用ください。